沈丁花・・・ ノルマ ラスト

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五月最後の日。

三月の風と四月の雨が五月の花をつれてくる、という英語の諺がありますが
まさに ぎりぎり 庭の沈丁花が咲きました。

沈丁花は 北海道では育たない、と言われていますが 留萌の近く、日本海側の町に勤務していた時
その宿舎の玄関先に 立派な沈丁花が青々と茂って根を張っていました。
そこに勤務した数年は 帰宅時 その香りで春を感じていました。

そこを離れるときに どうしても沈丁花が欲しくなり 滋賀県の造園屋さんから
三株、だめでもともと、沈丁花を取り寄せ庭に植えました。
最初の二年ほどは花を付け その香りを楽しませてくれましたが
それから 去年まで 二株が根腐れし 残りの一本も沈黙したまま・・・
今年、最後の一本、花が咲かず葉も開かなかったら 次のものを注文しようと決めていました。

そうしたら!!
咲きました。

北海道独特の花冷えの時期も乗り越え 久しぶりに あの香りを放ってくれています。

秋のために金木犀、春のために沈丁花、夏のためにリラ・・・
これで あと足りないのは金木犀・・・全部を庭に植えようと決心した今年の五月でした。


千武陵の漢詩の一節  『花発多風雨 人生足別離』
これを井伏鱒二は 『ハナニアラシノタトエモアルゾ サヨナラダケガジンセイダ』 と訳しました。

花開いて風雨多し、という言葉もあるようにいいことばかりは続きません。
でも 繰り返し季節は巡り それもまた人生だ、と達観した名訳として知られています。

人の移り変わりはあったとしても 根底にある医療人としての思いは
繰り返し繰り返し 次へと紡がれるものです。

何年もじっと咲かずにいた沈丁花が つい先日、花開いたように
紡がれる思いや行いが 真っ当で誠実なものなら 花は咲くと信じたいですね。


文責 みちこせんせ
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by owl-top | 2011-05-31 23:16
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